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『THE QUEEN OF HEART』(ザ・クイーン・オブ・ハート)は、1998年から2000年にかけて同人サークル「渡辺製作所」が制作していた、Windows向けの対戦型格闘ゲームのシリーズ。略称は、『QOH』。 同人ゲーム界における本格的な対戦型格闘ゲームの先駆作品であり、その完成度の高さから高い人気を誇る。 == 概要 == このシリーズは、1998年8月16日開催のコミックマーケット(以降、「コミケ」)54で頒布された、『THE QUEEN OF HEART '98』(以降、『QOH98』)体験版から始まる。 元ネタとなった、Leafのビジュアルノベル『To Heart』のヒロイン同士が戦う2D対戦型格闘ゲームという内容と、ゲームパッド無しでもキーボードで十分遊べるように設定された軽快な操作性から注目を集め、同年12月30日開催のコミケ55で頒布された『QOH98』は高い人気を得た。 この人気を受け、1999年12月24日開催のコミケ57では、『QOH98』の操作性はそのままに『To Heart』以外のLeaf作品のヒロインや、従来のヒロインと似て異なる性能を持つ裏キャラクターを参戦させた続編『THE QUEEN OF HEART '99 DREAM MATCH NEVER ENDS』(以降、『QOH99』)が頒布された。 プラットホームはWindows95/98で、結果的には『QOH98』以上に高度な環境を整える必要が生じたものの〔基本スペックはPentium 166Mhz以上及びDirectX5だが、フルカラーでのプレイにはPentium II 266Mhz以上という、当時としてはハイスペックのCPUを必要としていた。〕、『To Heart』のオープニングテーマの1つ『Feeling Heart』を元にした曲をBGMに各ヒロインが登場するオープニングアニメーションが搭載された上、プレイヤー4人によるヒロインの個別操作や自分以外のヒロインをCPUに任せる操作が可能な4人対戦の他、インターネットを介するネットワーク対戦といった機能が搭載されたこともあり、『QOH98』を超える人気作となった。 2000年4月23日には、『QOH99』の修正差分版『THE QUEEN OF HEART '99 Second Edition』(以降、『QOH99 SE』)が頒布された。プラットホームに変更は無いが、更なるヒロイン2人の参戦やゲームバランスの調整の他、『QOH99』の頒布後に発見されたバグの修正が施されている〔ただし、DirectX7が必須環境に含まれるなど、グラフィック性能への要求もより高くなっている。〕。 2001年5月24日には、『QOH99』の最終調整版『THE QUEEN OF HEART '99 with Second Edition』(以降、『QOH99 wSE』)が頒布された。プラットホームがWindows98/Meへ変更となり〔Windows95/NT/2000はサポート対象から外された。〕、『QOH99』に『QOH99 SE』の内容を追加した上、『QOH99 SE』の頒布後に渡辺製作所公式サイトからのダウンロードでのみ入手できた新ヒロイン3人のデータを全て収録するなど、更なる調整や追加が施された完全版であり、これ1枚でプレイが可能となっている。 なお、『QOH98』や『QOH99』は修正差分の配布を、コミケや同人ショップでの頒布と並行して渡辺製作所公式サイト上でも行っていた。このため、『QOH99』に関してはソフト本体を所持するユーザーがインターネット接続環境を整えていれば、後から『QOH99 SE』や『QOH99 wSE』を入手する必要は無かった。しかし頒布CDのみ、同人誌即売会『こみっくパーティー』にて頒布された『開催記念本』のPDFデータと、『QOH』シリーズのサントラ「WhiteRabbit」のMP3データが収録されている。 タイトルはSNKの『ザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズ、「相殺システム」などのゲームシステムはファミリーソフトの『あすか120%』シリーズ、空中コンボはカプコンの『VS.シリーズ』をそれぞれ下敷きとしていることが窺えるが、各ヒロインの必殺技や演出にはそれらとは別の作品を下敷きとしているものが存在する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「THE QUEEN OF HEART」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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